ご挨拶
本会活動の目的は、公益増進のため、バラの植栽普及、品種改良及び遺伝資源の保存等を図り、環境の緑化及び美化に寄与し、さらに国際親善に貢献するとともに文化の向上及び国民の情操の啓発に寄与することにあります。
さて、今、何故バラなのか。バラ活動の何に公益性が求められているのでしょうか。 今や国民の多くの方々が、物の豊かさより、心の豊かさを求めています。心に安らぎを、癒しを、そして生活に潤いを求め、心身ともに健康な人生を送りたいと願っています。それを何に求めるかは人によって、それぞれですが、それを花に求める人が多いのは自然の姿です。
その花の中でもバラは人間との関わりが深く、遠く紀元前に遡ります。人間の歴史や文化芸術の中で重要な役割を果たしてきました。例えば3000年以上前、ギリシャ・ローマ時代には祭事・宴会にバラの花や香油が欠かせないものになり、当時でも温室栽培でバラが大量生産されていました。今日でも、フランス、トルコ、ブルガリヤ等でバラ香油の生産が盛んなのは、その歴史的遺産が、今でも続いているということです。またイギリスのバラ戦争で王家の紋章にバラが使われていること、さらに文化芸術においてもゲーテ、ハイネ、李白、シェークスピア、ボッテイチェルリ等枚挙にいとまがありません。
我が国の古典におけるバラの記述も西欧に比べて大変古く、多きにわたっています。 常陸国風土記、 万葉集、 古今和歌集、 伊勢物語、 春日権現験記、 枕草子、 源氏物語、 日本植物誌(シーボルト)等々。
現在、バラは3万種もあります。四季咲き性の大輪種、中輪房咲き性種、ミニ種、大・小輪つる性種等沢山あります。その内2万種ほどは、ほとんど1年中繰り返して花を咲かせてくれます。このように四季に咲く花木は、バラをおいて他にありません。四季に、私どもを楽しませてくれる「バラ」を国民の多くの方々に作って頂きたく、願っております。
“バラの栽培は難しい”といわれていますが、品種の改良も進み、栽培技術も進歩していますので、誰でもバラを楽しむことができるようになっています。わたしどもも栽培の手助けいたします。多くの方々が、本会の活動や講座に参加され、「バラ栽培技術」、「バラの知識」、「各種資格」等を身につけられ、世界に多くの「バラ友」(Rose Fellows)を持ち、名実共に誇り高い「ローザリアン」になられ、バラによって、心を癒され、幸多い人生を送られることを、日本ばら会は心から願っております。公益財団法人日本ばら会へのご理解とお力添えをお願いしつつ、発足のご挨拶とさせていただきます。
所在地
住所 | 〒158-0083 東京都世田谷区奥沢7-19-14 A-103 |
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電話 | 03-3702-9413 (受付時間 平日10:00〜17:00) |
FAX | 03-3702-9414 |
事業
バラは昔も今も世界中の人々に最も好まれ、愛され続けています。特に女性の人気は群を抜いています。バラの素晴らしさを、バラ好きだけにとどまらず、もっと多くの人に知ってもらいたい。公園は勿論のこと、色とりどりのバラが咲き乱れ、芳香漂う庭が全国に満ちあふれるのを夢見て、バラ会員は活動しています。事業一覧を下記に示します。
事業実施組織図
(平成31年3月20日現在)
名誉総裁 | 寛仁親王妃信子殿下 |
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会長 | 麻生太郎 財務大臣・元総理 |
副会長 | 長田武雄 |
評議員会 | (15〜20名) 理事・監事・評議員の任免、予算・決算の承認等 |
理事会 | (15〜20名) 予算・決算の承認、事業執行承認等 |
理事長 | 三根 薫 |
監事 | 渡辺 麻里・尾形 英男・加倉井 忍 |
相談役 | |
常務理事 | 小林幸子・伊藤 信吾・大倉 茂 |
常勤理事 | 三根・大倉・小林(幸)・江口 |
皇室委員 | 別途任命 |
審査委員 | 別途任命 |
理事 | 安藤 のり子、伊藤 幸男、今井 宣代、上野 耕司、江口美和子、大倉 茂、片山守、北 健司、島村 武房、志村雪子、友渕之理子、箱石孝志、橋本 修 |
評議員 | 相澤 夏紀、石川 彌之助、今井政代、内田恵子、大木 明美、大塚 熙、梶木 茂、亀田 祐二、小菅賢三、小林 豊、佐藤 美千江、椎名 茂昭、田中 ゆかり、元木 はるみ、山田 o一 |
1 公益目的事業(バラの植栽普及啓発・国際交流親善事業)
普及推進事業 (含:公共支援事業) 「執行部」 |
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国際交流事業 |
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展覧会事業 (含:相談事業) 「執行部」 |
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品種改良・登録事業 「執行部」 |
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情報提供事業 (含:表彰事業) 「執行部」 |
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各種講座・資格認定事業 「執行部」 |
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2 収益事業(その他事業)
苗販売(インターネット・斡旋頒布等)
- 苗木頒布・販売事業
- 関連用品斡旋販売事業
3 管理業務「執行部(常務理事、常勤理事)」
- 運営・管理業務
- 共通事業運営・管理業務
日本ばら会のあゆみ
昭和23年(1948年)
新日本バラ会として誕生、銀座資生堂で第1回ばら展を開催
昭和24年(1949年)7月
会報「バラだより」(現、ばらだより)第1号を発行
昭和25年(1950年)
日本バラ会と改名
昭和37年(1962年)3月16日
財団法人日本ばら会として認可される
平成8年(1996年)
春のばら展に天皇・皇后両陛下御来場
平成23年(2011年)
11月4日 公益財団法人日本ばら会として認定される
1月
5月
書籍紹介
公益財団法人日本ばら会が監修・編集を行った書籍です。
初めての方〜上級者の方までご参考にしていただける内容がそろっております。
作業手順をカラー解説
はじめてのバラづくり
成美堂出版
本体価格:1,300円
初心者・中級者がバラを失敗無く育てるコツをていねいに解説。系統別カラー写真とその特徴や育て方を豊富に紹介。暖地と寒冷地に分けた栽培カレンダーも便利。植付け、剪定,花がら摘み、施肥、各種誘引法、鉢・プランターでの楽しみ方などをカラー写真で懇切丁寧に説明。病虫害対策、薬剤散布ほかもこの一冊でバラ栽培の全てが分る。
NHK趣味の園芸
人気品種と育て方バラ
NHK出版
本体価格1,700円
品種を7つの系統に分けカラー写真で紹介し、それぞれ育て方のコツをイラスト・写真などでわかりやすく解説。挿し木や接ぎ木、交配・実生の方法などわかる実用書。バラを育てる上で知っておきたい生い立ちや歴史なども掲載。